明晰夢工房

読んだ本の備忘録や日頃思ったこと、感じたことなどなど

平成最後の桜を大潟村の菜の花ロードで堪能する

大潟村菜の花ロードのソメイヨシノが一昨日の時点ですでに8分咲きくらいになっていたので、天気のいい今のうちに花見に出かけることにしました。昨日は天気が良かったので、予想通り見頃になっていました。 // 今年は雪が少なかったので、去年より開花が1週…

モテ男の弾除けに使われていた経験談と「人間関係の等価交換理論」

anond.hatelabo.jp 悲しいけど、これって現実なのよね……と言いたくなってしまうのは、実は私も似たような経験をしているからでして。 似ている、と言っても私の場合はすごくモテる男友達に、しつこく言い寄ってくる女性の弾除けとして使われた、ということな…

【書評】出口治明『人類5000年史Ⅱ』

人類5000年史II (ちくま新書) 作者: 出口治明 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/12/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 出口治明氏による世界史通史の2冊目は期限元年~1000年ころまでを扱っています。内容としては1冊目同様年代ごとに各…

【書評】出口治明『人類5000年史Ⅰ』呂不韋はソグド人だった……?

人類5000年史I: 紀元前の世界 (ちくま新書) 作者: 出口治明 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/11/08 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 一年に一冊づつ刊行される予定らしく、現在2冊目まで発売されている出口治明氏の世界史通史。 1冊目の…

LINEノベルにさっそく登録したので使ってみた

LINEノベルと令和小説大賞 mantan-web.jp 【投稿対象作品の条件について】#LINEノベル への投稿自体は、他サービス掲載済みの作品も投稿可能です。#令和小説大賞 は「未発表」のものが選考対象となります。※自身で運営するWEBサイトや他投稿サイトに掲載済み…

岩波ジュニア新書『情熱でたどるスペイン史』はスペイン史入門としておすすめの一冊

情熱でたどるスペイン史 (岩波ジュニア新書) 作者: 池上俊一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/01/23 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 第一次大戦後から行われてきた世論調査では、ヨーロッパ各国では国民が一番好きな色は青になるそうで…

磯田道史『武士の家計簿』はやはり傑作だった

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) 作者: 磯田道史 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/04/10 メディア: 新書 購入: 16人 クリック: 113回 この商品を含むブログ (152件) を見る 磯田ファンのひとりとしてはとっくに読んでいなくて…

【世界遺産推薦候補】伊勢堂岱遺跡と資料館に行ってきた

「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、国の文化審議会で2021年の世界文化遺産登録に向け、ユネスコへの推薦候補とする方針になっています。去年は奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の自然遺産が推薦されることが決定し、縄文遺跡群の推薦は見送られま…

ローマの敵側の視点から歴史を描くドラマ『バーバリアンズ・ライジング~ローマ帝国に反逆した戦士たち~』の観応えがすごい

huluで『バーバリアンズ・ライジング』という歴史ドラマを観ているのですが、これが実にクオリティが高くて見ごたえがあります。1話1時間ほどのドラマが8話にわたって続くのですが、それぞれのストーリーの主人公はすべてハンニバルやブーディカ、アッティ…

槙田雄司『一億総ツッコミ時代』と「超メタ人間」李徴の悲劇

一億総ツッコミ時代 (星海社新書) 作者: 槙田雄司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/26 メディア: 新書 購入: 4人 クリック: 64回 この商品を含むブログ (31件) を見る 決定版 一億総ツッコミ時代 (講談社文庫) 作者: マキタスポーツ 出版社/メーカ…

室町時代を「土地開発の飽和状態」から解説するおすすめ入門本『室町幕府と地方の社会』

室町幕府と地方の社会〈シリーズ日本中世史 3〉 (岩波新書) 作者: 榎原雅治 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/05/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る このコンパクトな分量で複雑な室町時代をカバーできるのだろうか?と思いつつ読…

精霊の守り人外伝『風と行く者』感想:今回はロタ王国を中心とする過去編

風と行く者 (偕成社ワンダーランド) 作者: 上橋菜穂子,佐竹美保 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2018/11/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 守り人シリーズはしばらく短編集の刊行が続いていたが、今度は長編。冒頭でバルサとタンダ…

映画『グレイテストショーマン』と「バーナム効果」

グレイテスト・ショーマン (字幕版) 発売日: 2018/05/09 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る あっという間の一時間40分だった。小人症の「親指トム」やひげの生えた女性で圧倒的な歌唱力を誇るレティ、顔中に毛の生えた「犬少年」、シ…

映画『キングダム・オブ・ヘブン』感想:史劇ファン必見の超大作!

キングダム・オブ・ヘブン/ディレクターズ・カット (2枚組) [AmazonDVDコレクション] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2018/03/16 メディア: DVD この商品を含むブログを見る まさしく重量級。村の鍛冶屋…

映画『マイケル・コリンズ』感想:アイルランド独立の闘士の生涯はひたすらに重い

マイケル・コリンズ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 発売日: 2016/04/06 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る ひたすら苦く、重苦しい。 リーアム・ニーソン演じるアイルランド独立運動の闘士マイケ…

映画『第九軍団のワシ』感想:ローマ軍人とブリガンテス族の少年の友情を描いた良作

第九軍団のワシ スペシャル・エディション [DVD] 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 発売日: 2013/11/08 メディア: DVD この商品を含むブログ (5件) を見る 最近の作品に比べれば地味な映画だが、とても良かった。 サトクリ…

水戸藩にラーメンが伝わった事情とは?『水戸黄門の食卓 元禄の食事情』

水戸黄門の食卓―元禄の食事情 (中公新書) 作者: 小菅桂子 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1992/01 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 現在では室町時代にすでにラーメンが食べられていたことが知られていて、水戸光圀は「日本で最初に…

映画『アレクサンドリア』(ネタバレ感想)

アレクサンドリア [DVD] 出版社/メーカー: ギャガ 発売日: 2016/12/02 メディア: DVD この商品を含むブログ (2件) を見る ここまでキリスト教の負の側面をはっきり描いている映画もあまりないんじゃないかなぁ……というのが正直な感想。『クォ・ヴァディス』…

明・清と同時代のモンゴルやチベットの歴史を知りたい人におすすめの講談社学術文庫『紫禁城の栄光』

紫禁城の栄光―明・清全史 (講談社学術文庫) 作者: 岡田英弘,神田信夫,松村潤 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/10/11 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (14件) を見る 明・清代の歴史の概説書としては講談社の中国の歴史シ…

感想をもらっても返さない側の言い分

anond.hatelabo.jp 私はまったく無名の人間だけれど、ウェブで小説めいたものを何年も書いていれば感想ももらうことはあるし、時にはほめてもらえることもある。でも、私はほめてくれた人が作者の場合、こちらもお礼に読みに行ってほめなければ、とは思わな…

『魔法少女まどか☆マギカ』を今頃観て「名作を後から知るメリット」について考えた

魔法少女まどか☆マギカ 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray] 出版社/メーカー: アニプレックス 発売日: 2011/04/27 メディア: Blu-ray 購入: 49人 クリック: 2,703回 この商品を含むブログ (348件) を見る アマゾンのレビューで、この作品について「放映当時、こ…

門井慶喜『かまさん』感想:函館共和国が敗北した理由とは何か

かまさん 榎本武揚と箱館共和国 (祥伝社文庫) 作者: 門井慶喜 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2016/10/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 榎本武揚といえば、私は『土方歳三最後の一日』で片岡愛之助が演じていたあのきざったらしい男…

「肉食」をキーワードとした比較文明論『肉食の思想 ヨーロッパ精神の再発見』は中公新書屈指の名著

肉食の思想―ヨーロッパ精神の再発見 (中公新書 (92)) 作者: 鯖田豊之 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1966/01/01 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 32回 この商品を含むブログ (20件) を見る 初版は1966年と古いですが、これは何年経っても色褪せ…

セミの抜け殻を取られたので切腹!氏家幹人『江戸藩邸物語』が描く武士道の実態

江戸藩邸物語―戦場から街角へ (中公新書) 作者: 氏家幹人 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1988/06 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (5件) を見る 『応仁の乱』のヒット以降室町時代にスポットライトが当たっているためか…

石川博品『先生とそのお布団』がいろいろと刺さりまくったので感想を書く

先生とそのお布団 (ガガガ文庫) 作者: 石川博品 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/11/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る 泣けるだけの小説なら世の中にはいくらでもあるし、この『先生とそのお布団』も、ラストに泣ける部分はち…

創作は人を幸せにするか

anond.hatelabo.jp 最近、創作で人は幸せになれるのだろうか、とよく考える。好きな話を書いたはいいものの全然読んでもらえず嘆いている人や、公募に挑戦し続けているものの落選続きで苦しんでいる人をたくさん見かけるからだ。 結果を出せない無念さが自分…

伊東潤『幕末雄藩列伝』を読んで幕末維新の人物評価の難しさについて考えた

幕末雄藩列伝 (角川新書) 作者: 伊東潤 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/11/10 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 直木賞作家・伊藤潤さんが幕末の十四の藩をとりあげ、その動向について解説している本。薩長土肥など勝ち組から会津・庄内…

人は何者かになる必要はない。

anond.hatelabo.jp 文章のひとつひとつが詩的すぎるのでフィクションの可能性も高いですが、仮にここに書かれていることが本当だとして。 私がこういうものを読んだとき、いつも思い出す文章があります。それが、こちらのエントリで引用されている為末学さん…

江戸時代の百姓の暮らしが裁判でわかる。渡辺尚志『武士に「もの言う」百姓たち』

武士に「もの言う」百姓たち―裁判でよむ江戸時代 作者: 渡辺尚志 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2012/12/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 近代以前では、裁判の記録は庶民の生活を知る重要な手がかりになります。とくに江戸時代で…

土橋章宏『幕末まらそん侍』(映画サムライマラソン原作)感想:安心して楽しめるエンタメ時代小説

幕末まらそん侍 (ハルキ文庫) 作者: 土橋章宏 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2015/06/13 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 時代小説というジャンルに期待することがあります。それは、良い人間には良いことがあり、悪い人間には…