明晰夢工房

読んだ本の備忘録や日頃思ったこと、感じたことなどなど

心理

【感想】鴻上尚史『孤独と不安のレッスン』に「ほがらか人生相談」の原点を見た

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫) 作者: 鴻上尚史 出版社/メーカー: 大和書房 発売日: 2011/02/09 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 21回 この商品を含むブログ (13件) を見る この本を読んでいて、ファストフード店で一人で食事している男性を撮影し、…

瀧本哲史『武器としての交渉思考』と人間関係における「コモディティ人材」について

武器としての交渉思考 (星海社新書) 作者: 瀧本哲史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/06/26 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 64回 この商品を含むブログ (52件) を見る 瀧本哲史の『武器としての交渉思考』には、労使交渉において「コモディティ人…

『鴻上尚史のほがらか人生相談』に学ぶ、人の悩みを聞く極意

鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋 作者: 鴻上尚史 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2019/09/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ネットで大評判の人生相談が書籍化 AERA.dotでの連載を読んでいた人ならわ…

マクベスとマクベス夫人と「男らしさ」の枷

かつてある大物政治家を暗殺しそこねた右翼青年が「男になりたかった」と漏らしていた記憶がある。男はただ生きているだけでは「男」になれない、「男らしい」何かをなさなくてはならないのだ──こういう価値観は古びてきてはいるものの、それでもなお残ると…

ドラクエ11で子供のころの記憶が書き換わった

【3DS】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス 発売日: 2017/07/29 メディア: Video Game この商品を含むブログ (60件) を見る 70時間弱かけてドラゴンクエスト11の真エンドに到達しました。 作品単体で見ても完…

モテ男の弾除けに使われていた経験談と「人間関係の等価交換理論」

anond.hatelabo.jp 悲しいけど、これって現実なのよね……と言いたくなってしまうのは、実は私も似たような経験をしているからでして。 似ている、と言っても私の場合はすごくモテる男友達に、しつこく言い寄ってくる女性の弾除けとして使われた、ということな…

槙田雄司『一億総ツッコミ時代』と「超メタ人間」李徴の悲劇

一億総ツッコミ時代 (星海社新書) 作者: 槙田雄司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/26 メディア: 新書 購入: 4人 クリック: 64回 この商品を含むブログ (31件) を見る 決定版 一億総ツッコミ時代 (講談社文庫) 作者: マキタスポーツ 出版社/メーカ…

感想をもらっても返さない側の言い分

anond.hatelabo.jp 私はまったく無名の人間だけれど、ウェブで小説めいたものを何年も書いていれば感想ももらうことはあるし、時にはほめてもらえることもある。でも、私はほめてくれた人が作者の場合、こちらもお礼に読みに行ってほめなければ、とは思わな…

人は何者かになる必要はない。

anond.hatelabo.jp 文章のひとつひとつが詩的すぎるのでフィクションの可能性も高いですが、仮にここに書かれていることが本当だとして。 私がこういうものを読んだとき、いつも思い出す文章があります。それが、こちらのエントリで引用されている為末学さん…

独身40代からの孤独と地下アイドルと「中年純情物語」

anond.hatelabo.jp qtamaki.hatenablog.com このふたつのエントリを読んでいて、自分は「ザ・ノンフィクション」という番組の「中年純情物語」の回を思い出した。番組のくわしい内容はこちらのエントリで書かれている通り。 movieotaku.hatenablog.com この…

村上春樹『職業としての小説家』を読んで考えた、創作で病む人・病まない人の違い

職業としての小説家 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (17件) を見る 村上春樹の文章には、ある際立った特徴がある。それはとにかく読みやすいということだ。これは小説でもエッ…

永田カビ『一人交換日記』最終回に思ったこと

comic.pixiv.net pixivコミックで連載されていた永田カビさんの『一人交換日記』が11月に最終回を迎えていた。 この最終回は一応ハッピーエンド……なのかな。 読む人によっていろいろと思うところがあるだろうけど、家族との関係が良くなったのならそれはやは…

「精神の自給率」が高い人が最強という話

スポンサーリンク // 「精神の自給率」が高い人が一番幸せ ウェブで小説などをやっていると、次第に周りではプロになる人というのが出てきます。 なんらかのコンテストで受賞したり、そうでなくとも編集の人の目にとまり、投稿サイトにアップしていた小説が…

「豆腐メンタル」でも文章を書き続けるには、どうすればいいのか?

ウェブで文章を書くなら批判は避けられない ウェブで小説などを書いていると、時にはあまり聞きたくない言葉を浴びせられることがあります。オチの意味が分からないだとか、こんなものを書くなんて痛々しいにも程があるだとか、挙げ句の果てにはこういう小説…

ローグライク的価値観を持つと、人は何度でも挑戦できる

store.steampowered.com 最近、片道勇者でずっと遊んでいる。こういうローグライクというのは面白い。明確なストーリーはないが、アイテムや町、モンスターの配置などはランダムで決まるので何度プレイしても違う展開が楽しめるし、ジョブの種類も多いので攻…

「ガチ恋おじさんの黄昏」を読み、「優しさ格差」について考えた。

noteの有料記事ですが、先日こういう文章を読みました。 note.mu 「ガチ恋」という言葉は最近知ったんですが、これは「アイドルに対して真剣な恋愛感情を抱き、それをモチベーションにしてアイドルのイベントに参加する行為、またはその人」と記事中では定義…

エマ・ワトソンのスピーチに関する雑感

logmi.jp togetter.com anond.hatelabo.jp 今日は以上の記事を読んで思ったことを記しておこうと思う。 世の中には、総論賛成各論反対、みたいなことが多い。どこの記事だったか忘れたが、「男性も無理せず弱みを見せられるようになればいい。無理に男らしさ…

「挫折した貴方は魅力的ですよ」とあの人は言った。

kakuyomu.jp 第二回カクヨムウェブ小説コンテストの結果は、周囲に大きな波紋を投げかけた。 僕の知人でも大賞を受賞した人もいるし、結果に落胆して筆を折ると言い出した人や、もうウェブでは戦えないので公募に切り替える、と宣言する人も見た。 自分自身…

『嫌われる勇気』に対する真摯な批判

『嫌われる勇気』の最大の問題点は何か 先日、宇樹義子さんによるこちらのエントリを読んだ。 decinormal.com このエントリでは、『嫌われる勇気』によって有名になったアドラー心理学のデメリットについて簡潔かつ丁寧に解説されている。このブログでも以前…

平井堅『ノンフィクション』を聴いた

スポンサーリンク // // 優しいというのはこういうことではないか、と思った。 平井堅という人は僕の中ではラブソングの人、というくらいの雑なイメージしかなかったが、この曲でそのイメージは大いに修正された。自ら命を絶った友人のために作った曲らしい…

コミュニケーションの極意は、自意識を脱いでいくこと 『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』

ta-nishi.hatenablo スポンサードリンク // 「コミュ障」の視点に立つ誠実なコミュニケーション術の本です id:Ta-nishiさんのこちらのエントリが面白かったので、紹介されている『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』を読んでみました。 なぜ、この人と…