明晰夢工房

読んだ本の備忘録や日頃思ったこと、感じたことなどなど

日本史

『決戦!関ヶ原』感想:シリーズ第一作として十分な出来栄え

決戦!関ヶ原 作者: 葉室麟,冲方丁,伊東潤,上田秀人,天野純希,矢野隆,吉川永青 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/11/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (5件) を見る 歴史アンソロジー集として8作目まで出版されている決戦!シ…

国立アイヌ民族博物館が2020年4月白老町ポロト湖畔にてオープン予定

企画展 キムンカムイとアイヌ 先週末、「キムンカムイとアイヌ」という企画展に行ってきました。 「キムンカムイ」とはアイヌ語で「山にいる神」の意味で、ヒグマのことを指します。 アイヌのマキリ(小刀)は美術品としての価値も高いのですが、今回は写真…

長篠の戦いのアンソロジー小説『決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍』感想

決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍 作者: 赤神諒,佐藤巖太郎,砂原浩太朗,武川佑,簑輪諒,宮本昌孝,山口昌志 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/10/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 歴史アンソロジーの決戦!シリーズも…

魏志倭人伝は日本を褒める根拠となり得るのか?という話

togetter.com 百田尚樹氏の『日本国紀』の内容があちこちで話題になっていますが、上記のまとめを読んで気になったことは、この本が魏志倭人伝の記述を用いて日本人を褒めているという点です。 倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本 (講談社学術文庫) 作者:…

「日本版マグナ・カルタ」六角氏式目、今川仮名目録をコピペした甲州法度……分国法から戦国大名の個性を描き出す清水克行『戦国大名と分国法』

戦国大名と分国法 (岩波新書) 作者: 清水克行 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/07/21 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る これは久々に大当たりの新書。 戦国大名の特徴として、領国内にしか通用しない「分国法」を制定している、ということ…

半藤一利『昭和史 1926-1945』と近衛文麿の評価について

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー) 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2009/06/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 11人 クリック: 125回 この商品を含むブログ (107件) を見る 語りおろしなので読みやすいが、それでも読み終え…

松沢裕作『自由民権運動』が描き出す自由民権運動のカオスな実態

自由民権運動――〈デモクラシー〉の夢と挫折 (岩波新書) 作者: 松沢裕作 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/06/22 メディア: 新書 この商品を含むブログ (8件) を見る これは大変面白い本だった。字面だけを見れば民主主義を日本に根付かせるための運動…

中公文庫『日本の歴史』の面白い巻をおすすめしてみる

古いながらもいまだに多くの人に愛読されている中公文庫『日本の歴史』シリーズ。日本史の入門書として紹介されることも多いし、実際に内容は充実しているのだが、この詳しさが逆にこれから手に取る人をたじろがせる原因になるかもしれない。もっと簡潔な日…