明晰夢工房

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LINEノベルにさっそく登録したので使ってみた

LINEノベルと令和小説大賞 

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ということなので、他の投稿サイトに載せている作品がある人は令和小説大賞に出してみるのもいいかもですね。

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この新サービスへの見方はいろいろあるでしょうが、投稿する場が増えれば作者にとってはそれだけチャンスも増えることになるので基本的には歓迎しています。というわけで、さっそくLINEノベルに登録していくつか作品を投稿してみました。以下はその感想です。

作品種別は2種類

LINEノベルでは作品の種別が大きく分けて「ライトノベル」「ライト文芸」のふたつになっています。両者はどういう基準で分けるのかははっきりしませんが、とりあえずLINEノベルではおもにライトな作品を求めているようです(といってもいろいろな作風のものが投稿されるでしょうか)。

 

ライトノベル」のジャンルは異世界ファンタジー、 現代ファンタジー、 バトル・アクション 、SF、 ラブコメ・学園 、青春・恋愛、 現代ドラマ 、ホラー・オカルト、 ミステリー、 歴史・時代・軍事、 ノンフィクション・エッセイ、 詩・童話・俳句、 その他

 

ライト文芸」のジャンルは現代ドラマ(ライトコメディ)、 現代ドラマ(シリアス)、 恋愛(ラブコメディ)、 恋愛(純愛)、 青春・友情、 ノンフィクション・エッセイ・批評、 ファンタジー 、SF、 サスペンス・ミステリー 、ホラー・オカルト、 歴史・時代・軍事、 詩・童話・俳句等 、その他

 

となっていて、小説家になろうカクヨムにくらべてジャンル分けが細かくなっていますが、それだけ広いジャンルのものを求めているということのようです。ライトノベルライト文芸でほぼ同じジャンル分けが行われていますが、ライト文芸のほうが異世界ファンタジーが入っていない分、普通の小説に近いものを求めているということでしょうか。

 

入力画面はとても使いやすい

入力画面はかなり使いやすい……と言いますがカクヨムとほぼ一緒ですね。セルフレイティングとかタグのつけ方とかだいたい同じ。プレビュー画面ではカクヨムと違ってスマホの画面ではどう見えるかを見ることができます。スマホの画面で見て読者の負担にならないかどうか確認できるのは、地味に大きなメリットのような気がします。今カクヨムを使っている方はそのままの感覚で投稿できるので便利。各話にいいねがつけられるところもカクヨム同様です。

 

小説には表紙イラストもつけられます。用意されているイラストは数点しかないですが、描いてくれる人がいるか自分で描けるならオリジナルのイラストをアップロードしてつけることも可能です。

 

今のところは小説を公開してもグランドオープン後に公開されることになるので、まだ読者は読むことができませんが、LINEノベルで行われる令和小説大賞に応募する方はあらかじめこちらで投稿して準備しておいたほうがいいかもしれません。

 

LINEノベルに希望すること

ここから先は私の個人的願望になりますが、LINEノベルには小説家になろうとは違うタイプの投稿サイトに育ってほしい、という気持はあります。小説家になろうはあれはあれでいいと思いますが、いわゆる「なろう小説」的なものとは違うタイプの作品が評価されるようになってほしい。実はカクヨムがオープンした時にもそんな希望を持っていたのですが、カクヨムで強いタイプの作品は小説家になろうとそれほど変わりません(まったく同じ、というわけでもないですが)。それどころか、小説家になろうからファンを引き連れてきた作者がカクヨムでも強い、ということが起きたりするので、乱暴に言えば小型の小説家になろうがもう一つできた感じではないのか、と思うこともあります。

 

saavedra.hatenablog.com

実際どうなるかはオープンしてみないと何とも言えないですが、このサイトはなろうの二番煎じではなく、もう少し違うタイプの需要も掘り起こしてほしいところ。といいますか、その方向性を目指しているように思えます。とはいえ、蓋を開けてみると結局従来のウェブ小説的なものが強いという結果も予想できなくもないので、その場合はその傾向に対応していくしかないかな……とも思っています。まあ、今の自分の作風でも場所が変わればなんとかなるかもしれない、という希望的観測も含めた見方ですが。

 

思えば3年前、カクヨムがオープンしたばかりのころは☆や雑レビューを乱発してお返しを狙う人たちがずいぶんいたものですが、こうした事態に対する対策だけはきちんとしてほしいところ。LINEという媒体で人を集めれば読者の需要がどう変わるのか、あるいは変わらないのかは未知数ですが、ウェブ小説に新しい流れが出てくることへの期待は持ってはいます。3年経ったカクヨムがいまだに読者数が十分とはいえないので、LINEノベルがどう読者を引っ張ってくるのかが気になるところではありますが、様々なジャンルの書き手が十分な読者に恵まれるサイトに育ってくれることを願っています。