真田丸もいよいよ佳境を迎えていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
日々ツイッターのTLを眺めていても、このドラマは大変な盛り上がりを見せています。
おそらく10年後も語り継がれる作品となっていることでしょう。
ですが……
この作品をどう評価していいか、ということになると、現段階ではまだ正確な評価を下せないと思っています。
ある程度年月が経って、それでも心に残る作品になっているか。
冷静な地点から振り返ってみないと作品の真価はわからないと思うからです。
そういう意味では、現時点から見た過去の大河ドラマについては、ある程度冷静な評価が下せるのではないかと思います。
年月を経ても、なお心に残る名言や名シーンがあるかどうか。
名作とは、人の心に爪痕を残す作品だと思っています。
ここでは過去の大河ドラマ作品を「名言」という観点から振り返ってみたいと思います。なお、あくまでブログ主の考える名言ですので内容が大いに偏っていることをあらかじめお断りしておきます。
毛利元就(1997)
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村上次郎「晴賢、お前は強い。強すぎる。側に寄る者を食ってしまう。されど元就は弱い。側に寄る者を生かす」
僕が大河ドラマを観るようになったのはこの作品からです。前年の『秀吉』は視聴率も高く、かなり話題になっていましたが個人的に全く興味がありませんでした。
上記の台詞は陶晴賢(陣内孝則)が村上水軍を味方に引き入れようとやってきた時に次郎(的場浩司)が晴賢に言った台詞です。
強すぎるがゆえに独善的で人を惹きつけない「西国無双の侍大将」晴賢に対し、腰が低く周囲の献言も積極的に受け入れてくれる元就では、後者につくと次郎は言ったのです。
結局、村上水軍を味方に引き入れた毛利軍は厳島合戦で大勝し、陶晴賢を討ち取って毛利家が大勢力へ飛躍するきっかけを掴みました。
実際の元就はこういう人間ではなかったかもしれませんが、ドラマ中での元就の人間的魅力を引き立てるのに非常に効果的な台詞だったために強く印象に残っています。
脚本を書いた内館牧子はこういう台詞を書くのが上手い人で、他にもたくさんの名言を残しています。
元就「隆元め、おなごの腐ったような奴じゃ」「おなごは腐りませぬ」
寿の方「殿はいい人ですから」隆元「儂はいい人、元春や隆景はいい男……か」
などなど。
こういう台詞をいくつ思いつくかで作家の力量が図れる気がしますね。
徳川慶喜(1998)
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すまん、何も覚えていない。作品自体がどうも印象が薄かったような……
最終回で慶喜が亡くなった後の日本の歴史を振り返るような演出があり、バブル時代は「金満ニッポン」なんて揶揄されていました。
景気の悪い話ばかり聞く今となっては、金満でもなんでも良いから一度くらいバブルにGO!してみたいところですね。
と、全くドラマに関係のない話しかできないくらい記憶に残っていません。ファンの方には申し訳ないですが。
元禄繚乱(1999)
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割と良い作品だったと思うんですが、「名言」という点では特に思い出せるものがありません。一番印象的だったのは萩原健一演じる綱吉が柳沢吉保の耳に噛み付いていたシーンでしょうか。エキセントリックというかほぼ狂人一歩手前と言うか……
後に大河ドラマ常連となる阿部寛が堀部安兵衛の役で出演していました。
葵 徳川三代(2000)
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徳川家康「秀忠、国とは仕組みだ」
かつて『独眼竜正宗』で驚異的な視聴率を叩き出したジェームズ三木が脚本を担当しているだけに手堅い作品ではありました。
しかしそれだけにあまり飛び抜けたものもなく、無難な作品で終わったという印象。
その中で唯一覚えているのが上記の台詞。
家康が苦心して作り上げた徳川幕府はいずれ秀忠が継ぐことになるわけですが、その秀忠に向かって「国家とは何か?」ということを家康が説いて聞かせるわけです。
国家とはあくまでシステムなのであり、何も高貴な血筋を持つ者がただその権威で民の上に君臨しているわけではない、という冷徹な認識を家康が持っていたことを示す台詞です。
豊臣家を打倒して天下人に成り上がった家康は、また誰かが野心を抱いて自分に挑戦してくることが無いよう、精緻な統治機構を組み上げる必用があることを理解していたでしょう。
家康の歩んできた人生の重みと、家康の凄味を一言で視聴者に植え付けるこの台詞。
実に見事なものだと思います。
北条時宗(2001)
北条時頼「時輔を殺せ」
オープニングの曲にモンゴルの歌が入っていたり、フビライが何度もドラマに登場するなど大陸とのつながりを意識したなかなかに挑戦的な作品でしたが、肝心のドラマはと言えば割と普通な感じだった気がします。
主演の和泉元彌は好演していたと思いますが、何と言っても父親の時頼(渡辺謙)が死ぬ間際に時宗に言い聞かせたこの台詞が異様なほどの迫力があった。
北条時輔とは時宗の兄で、時宗を上回るほど優秀な人物でしたが母が側室であるため執権にはなれませんでした。
それゆえに将来的に時輔が邪魔になることを悟った時頼は、時宗に我が子を排除せよと言い残すのです。
この父の遺言に時宗は従いませんでした。やがて時輔は影から時宗を助ける人物となり、ドラマ中で時に主役を食うほどの活躍を見せるのですが、兄を受け入れることのできた時宗は父を超える人物になれたということでしょうか。
利家とまつ~加賀百万石物語~(2002)
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まつ「男達が戦ばかりしているから、こんな不憫な子が生まれてしまうのです」
これはまつが孤児を引き取って育てている女性の元を訪れた時の台詞です。
この台詞単独で見るなら、戦争の悲惨さを嘆いた台詞でしょうし、事実そういうシーンでもあります。
しかし、このシーンを始めてみた時、僕はどうにも心のモヤモヤが晴れませんでした。
「いや、まつさん、貴方がそれ言うの?」と。
ご存じの通り、まつは夫である前田利家の出世を影から支え続けた人物です。
戦国時代における出世とは、要は戦争に勝つことに他なりません。
石田三成のように兵站の仕事をしていて直接戦闘に加わらなくたって、結局は敵を殺すことを支援しているのです。
まつは槍働きの得意な利家を助けてきたのだから、孤児を増やす側の人間なのです。
本来は他人事みたいに「男達が戦ばかりしているから……」なんて言っていい立場ではありません。
しかし深読みするなら、こうした二面性こそが人間そのものだ、ということをこの台詞が象徴しているような気もするのです。
一方で夫の出世を願いながら、一方では戦のない平穏な世を望む一人の女性。
どちらも嘘偽りないまつの真の姿でしょう。
人間とはそうした矛盾に満ちた存在である、ということがこの一言に表れているのかもしれません。
武蔵 MUSASHI(2003)
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本位田又八「俺は新免武蔵だ」
本位田又八という人物について、色々思うところがある人は多いと思います。
剣も強くないし、頭がいいわけでもないし、何より流されやすく意思が弱い。
要するに典型的なダメ人間。
吉川英治の原作を読んだ時も、ドラマを観た時も又八には終始苛ついていたのですが、今ではひたすらに高みを目指す武蔵のストイックさよりも、又八の方に人間味を感じます。
要は又八って、武蔵のネガとして存在しているんですよね。
その又八が、チンピラに絡まれている時に見栄を張って言ったのが上記の台詞。
本位田又八という一個の人間を押し出すこともできず、すでに剣客として有名だった武蔵の名を借りて虚勢を張ることしかできないのが又八なのです。
凡人の哀しさや小ささ、可笑しさが凝縮されたこの台詞。
今でも思い返すたびに切なくなります。
新撰組!(2004)
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近藤勇「貴方に何がわかると言うのだ!」
新撰組!最高の回といえば山南が自決する回を上げる人が多いと思いますが、これはその回の台詞。
新撰組を一度は脱走するものの結局捕まった山南敬助が切腹した後、悲しみにくれる近藤と土方を前に、伊東甲子太郎が追悼の歌を詠んで聞かせるのですが、その伊藤に近藤が泣きながら言った台詞がこれです。
山南とは試衛館からの同士であり長い付き合いのある近藤や土方に対し、伊藤などはごく新参者に過ぎません。
その伊藤が一見山南の死を悼んでいるようでありながら、自己陶酔にも等しい歌を詠んでみせたことに対する怒りを吐き出す近藤。
あの伊藤の気障なKYぶりを演じるには谷原章介は最適だったでしょうね。
義経(2005)
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平知盛「見るべき程のものは全て見た!」
全体的にオーソドックスな大河だった義経。
題材が題材なだけに一定の面白さは保証されているようなものですが、作品を貫く通奏低音はやはり諸行無常。
上記の台詞も元は平家物語の中に書かれているもので、平知盛が壇ノ浦に身を投じる前に言ったことです。
阿部寛演じる平知盛は平家随一の猛将で、最後まで勇敢に戦い上記の台詞を言った後壮絶な最期を遂げました。
海に落とされても水泳が得意で助かってしまった宗盛とは対照的です。
平家の栄光も凋落も全て見て逝った知盛の最期もまた、義経と同じくらいに印象に残りました。
功名が辻(2006)
千代「殿は所詮、掛川五万石程度の器量なのです」
これ、司馬遼太郎の原作を前に読んだ時、ラストの展開には本当にがっかりしたんです。
運に助けられたとは言え、いやしくも一国一城の主になったほどの一豊が、旧長宗我部家臣を始末するために相撲大会を開くと称して呼び寄せ、結局皆殺しにしてしまう。
これほど後味の悪い結末もなかなかありません。
このシーンは大河ドラマでも描かれていますが、この案を考えたのは六平太という忍者ということになっています。
でも、結局一豊がこの案を採用したのだから後味の悪さに変わりはありません。
こうして不穏分子を粛清した一豊に千代が言い放ったのが上記の台詞。
はっきり言って、これは言われても仕方のない台詞だと思います。
千代が言う通り、一豊は器量を超える領土を手にしてしまったのかもしれません。
己の手に余る力を持つことは、不幸を招く元かもしれない。
そんなことを思い知らされる台詞です。
風林火山(2007)
武田晴信「なぜ死んだ、板垣!」
僕はここで紹介する作品では風林火山を最も高く評価しているので、とり上げたい台詞は数多くあります。
でも敢えて一つに絞るならこの一言。
村上義清に大敗を喫した「砥石崩れ」で板垣信方を失い、号泣する晴信が叫んだ上記の台詞。
この時を境に晴信は力で押し切るような戦を止め、戦国を代表する老獪な将へと成長を遂げていきます。
板垣の死が信玄を作った、と言っても過言ではないでしょう。
その信玄に影のように付き従う軍師・山本勘助を描いたのがこの作品。
Gacktが上杉謙信を演じることが話題になりましたが、いざ登場してみるとこれ以上ないくらいにハマっていました。
巧みなシナリオに重厚な演出、昏い情念を押し殺しつつ晴信に尽くし続ける勘助の存在感。
全てにおいて隙のない名作でした。
ただ晴信には一言言いたい。甘利虎泰の死も少しは悔め。
篤姫(2008)
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人気作だったにも関わらず記憶が薄い。
というわけで名言と言うほどのものは覚えていません。
この作品が高視聴率だったために、大河ドラマは1年毎に女性主人公にすることになったようです。
おかげで八重の桜という傑作が生まれたのは良かったと思いますが、肝心な本作についてなぜあまり覚えていないのか。
別に駄作だったとは思わないのですが。
そう言えば、先日亡くなった平幹二朗が一話だけ出演していましたが(調所広郷役)、さすがの存在感で強烈に印象に残りました。
天地人(2009)
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2年続けてこう言うのも何なのですが、これも印象の薄い作品でした。
石田三成が直江兼続に「そんなことをしていると阿呆と思われます」と言っていたことくらいしか覚えていませんが、こんなものを名言に入れる訳にはいかないし。
大河ドラマ好きな人からの評判もあまり良くなかった本作ですが、やはり上杉景勝主従の物語であるにも関わらず、前田慶次郎が登場しなかったことも原因でしょうか。
なぜ3年続けて坂の上の雲を大河の後に挟む形式にしたのか……
ただし、見所が全くない作品だったわけでもありません。
小早川秀秋が西軍を裏切る動機として、三成が「いずれ関白にして差し上げます」と秀秋に言っていたことを持ち出していたのは新鮮でした。
先の関白の秀次が切腹に追い込まれたことを思い出した秀秋は恐怖に駆られて東軍につくという展開でしたが、こういう動機で秀秋が東軍に寝返ったとするドラマは他にはなかったと思います。
龍馬伝(2010)
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後藤象二郎「龍馬が妬ましかったがです!」
他にも取り上げるべき台詞が数多くあるだろうに、なぜよりにもよってこの台詞なのか。
結局、僕は人の弱さとか暗部を描いた台詞が好きなのかもしれませんね。
大体、龍馬が何したかなんてみんな知ってるんだからここでは龍馬以外にスポットを当ててみたい。
叔父である吉田東洋を龍馬に殺されたと思い込んで、執拗に龍馬をつけ狙う後藤象二郎。
しかし、後藤の龍馬に対する敵意の中には、脱藩して奔放に活躍する龍馬への嫉妬も多分に含まれていました。
後藤はそんな小さい自分を認めることができず、ずっと苦しんでいたのです。
山内容堂に薩摩と土佐を結びつけたのは龍馬だと告白する後藤象二郎。
容堂はなぜそんな大事なことを黙っていたのかと後藤を問い詰めます。
これに対して後藤がプライドをかなぐり捨て、泣きながら言ったのがこの台詞。
これ、後藤が自分の弱さを受け入れて成長したという点だけでも感動的なのですが、実は幕末の歴史の流れを見る上でも重要です。
上士と下士という厳然たる身分差別が存在する土佐において、「上士」である後藤が「下士」である龍馬の働きを素直に認めた。
人は身分ではなく、その志や能力によって測るべきである、という龍馬の理想が、まさにこの瞬間に後藤の考えと一致したのです。
後藤がこれを言えなければ、龍馬と協力して大政奉還を成し遂げることもなかったでしょう。
江~姫たちの戦国(2011)
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途中で視聴をやめてしまったので語れることがありません。ファンの方申し訳ありません。
平清盛(2012)
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平忠盛「よいか平太。今のお前は平氏に飼われている犬だ。俺のもとにおらねば生きてはいけぬ、弱い犬だ。死にたくなければ――強くなれ」
視聴率は低迷を続けていたものの、玄人筋からの評価が高い本作。
視聴率なんてほんと、ドラマの内容とは全然関係ないんですよね。
第一話から白拍子が全身に矢を射かけられ殺されるなど容赦のない描写が続いていましたが、その一話で出生の秘密を知ってしまった清盛に忠盛がかけたのが上記の台詞。
厳しくも愛情を感じさせる、良い台詞だったと思います。
とはいえ、このドラマで一番強烈に覚えているのは怨霊と化した崇徳院の最期だったりするんですけどね。
白河法皇や悪左府頼長など妖怪めいた人物が多数登場した本作でしたが、中でも本当に本人が怪物そのものになってしまった崇徳院の凄まじさは一生忘れないと思います。
八重の桜(2013)
西郷頼母「主は桜だ。何度でも、何度でも、花を咲かせろ」
平清盛もそうですが、大河の視聴率と内容は全く比例していないことを強く認識させられた作品です。
自分が東北出身だから贔屓目に見ているところもありますが、低迷していた視聴率に反して内容は非常に良かったと思っています。
主演の綾瀬はるかは普段の柔らかい印象を裏切る硬派な演技を見せ、山本覚馬や松平容保、西郷頼母や新島襄など彼女を取り巻く人物も皆魅力的。
何より、会津という戊辰戦争における敗者の側から見た風景は新鮮で、他の幕末物にはない陰影に富むドラマを作ることに成功していました。
戊辰戦争を生き抜き、艱難辛苦を乗り超え年老いた頼母が八重に言った上記の台詞。
東北復興への願いも込めた、祈りにも似た台詞でした。
軍師勘兵衛(2014)
黒田官兵衛「殿のご運が開けましたぞ」
あの悪そうな顔は最高でしたねえ。それまで秀吉と一緒に争いのない平和な世を作るとか言っていたのに、この時点で急に官兵衛の黒い野心が顔を出しました。
信長を失って放心状態の秀吉にこんなことを言うんだから、そりゃ警戒されるわけです。
こういうキャラにするんだったら、中途半端に善人みたいにしないで、最初から官兵衛は野心家として描いていたほうがブレがなかったように思います。
最終的には九州全土を切り取ろうと動き出すわけですし。
歴史好きな人からはいろいろと言われていた作品ですが、エンターテイメントとしては水準以上の作品ではあったと思います。黒田職隆役の柴田恭兵やだし役の桐谷美鈴などの演技も大変良かった。ただOPが少し地味か。
花燃ゆ(2015)
吉田松陰「僕と共に学びませんか」
周囲ではとにかく不評でしたが、物語前半に関してはなかなか良かったと思っています。
特に松蔭が生きている間は。
松蔭が主人公ではダメなの?と思ってたんですが、松蔭は間部詮勝へのテロを敢行しようとするなど、やはり当時としても相当に危険な人物ではあったわけです。
そんな松蔭から距離を取るために、あえて美和という普通の女性を主人公にしたのかもしれません。
そうは言っても、上記のような台詞を吐ける松蔭はやはり魅力的です。
11歳で藩主に講義できるほどの天才である松蔭が、生徒と同じ立場で学ぼうと言ってくれるのですから。
このような魅力的な人物が次々と舞台を去っていくということが足枷となり、ドラマが後半に行くに連れてどうしても物語は盛り下がらざるを得ませんでした。
おんな城主直虎がこの轍を踏まないことを切に願います。
真田丸(2016)
まだ絶賛放映中ですが、今までの台詞の中で一つ選ぶとしたらやはりこれでしょうか。
大名にはれなかったものの、真田丸を築くことでこれでようやく自分の「城」を持つことのできた信繁。
OPがエンディングで流れ、これまでのドラマが全てここに至るまでの序章に過ぎなかったという演出に多くの視聴者が度肝を抜かれました。
まだ放映が残っているので、これからも幾つもの名言が生み出されるかもしれません。
最終回には大いに期待しています。