明晰夢工房

読んだ本の備忘録や日頃思ったこと、感じたことなどなど

アイドルマスターKRを観始めた(1~3話の感想)

せっかくアマゾンプライムに入っているのだからなにか面白いドラマでもないかな、と思って探していたら、アイドルマスターKRなるものが存在していることを初めて知った。実写版のアイマスだが、これが意外と評判がいいらしい。

 

このダンスなどはゲームの動きを取り入れている。これは期待できるかもしれない。ちなみにtheidolm@sterはこのドラマのED曲になっている。

 

まず1話を観てみると、冒頭から

 

・主人公の双子の妹が事故死

・練習生のひとりが同級生にバケツの水をぶっかけられる

・自分たちを出し抜いてデビューしたライバルに頭からゴミをぶちまける

 

など、なかなかにハードだ。こういうところにはたしかに韓国ドラマらしさは出ている。

 

冒頭で事故死したのは、アイドルグループ「レッドクイーン」のメンバーのスア。妹の死にショックを受けたスジはそれまで打ち込んでいたマラソンをやめ、バイト三昧の日々を送っているが、レッドクイーンのプロデュースを担当していたカン・シンヒョク(以後カンPと呼称)に「ステージでもう一度走れ」と声をかけられる。いまだ芽の出ない練習生たちにスジ含めカンPがスカウトしたメンバーを加え、825エンターテイメントの新たな挑戦がはじまる──というストーリー。

 

アニメ版のアイドルマスターシンデレラガールズに比べると、登場するアイドルたちの上昇志向の強さが目につく。韓国のリアルな芸能界事情を反映しているからだろう。このため、アイドルたちは必ずしも皆仲が良いわけではなく、それぞれ結構我が強いし、競争心をむき出しにする。そうでなければ、ただでさえ厳しい芸能界を生き残れないのだ。主人公のスジだけはそれほどアイドルになりたい気持ちが強いわけではないため、その覚悟のなさを他のメンバーから非難されたりもするし、3話の時点ではメンバー間の雰囲気も結構ギスギスしている。

 

そして、カンPの指導もまた厳しい。陸上に打ち込んでいてアイドル経験のまったくないスジ含むメンバーに対して、業界の著名人に紹介するから1週間でレッドクイーンの曲のダンスをマスターしろなどという。結果は散々で業界人からは酷評されてしまうが、これはカンPが825エンターテインメントの現実を教えるためにわざとやったことだった。アイドルたちを鍛えるために、カンPは彼女たちを「デビュー組」と「ルーキー組」という二つのチームに分けて競わせ、下位五人はデビューのチャンスを奪うという厳しい試練を課す。彼女たちは日本のアイマスに比べるとかなり過酷な競争を強いられている。

 

いまのところ825エンターテイメントのアイドルがまだあまり覚えられていないが、ストーリー上目立っているのは主人公のスジと最年長でリーダー役のヨンジュ、何かと文句の多いジェインくらいか。日本人のユキカは天然ポジション、コミュ障気味のイェウン、ダンスが一番得意なミント、といったキャラ付けくらいは頭に入っている。デレマスの属性分けでいうとスジがキュートでヨンジュがクールである以外は全員パッションに見える。つまりそれだけ皆自己主張なり我が強い。

 

そうえいば、このドラマのED曲であるTHE IDOL M@STERにも「うぬぼれとかしたたかさも必要」「人気者になりたいのは当然」などの歌詞があり、アイドルのエゴの部分も全面に出した内容になっているのだが、それだけにこのドラマの内容にふさわしいと思われたのだろうか。

 

いまのところスジは825エンターテイメントのお荷物でしかないし、周りのアイドルたちとの関係もあまり良くないのだが、今後の彼女の成長や人間関係の変化などにも注目していきたい。