NHKBS「英雄たちの選択」が世界史ネタを取り上げるのは番組6年目にして初めてだそうですが、磯田さんは番組当初から世界史も取り上げたかったようですね。
ナバテア王国のことは名前くらいしか知らなかったのですが、番組で取り上げられていたナバテアの都市ペトラの水道技術の高さは相当なもので、
・プール
・噴水
・水道管
などを2000年前にすでに実現していました。
水道管で運ばれた水はライオンの口から出る設計になっていて、ペトラを訪れた人々に分化力の高さをみせつけることになっています。
ゲスト出演していたローマ史家の青柳正規さんは、土器の水道管は2、3年に一度は取り換える必要があると指摘していて、それだけインフラのメンテナンス能力も高かった証拠だと語っていました。
ナバテアは遠くはスリランカまで交易の手を伸ばしていて、ペトラの名前は中国の史書にも出てくると番組中では言われてましたが、本当なんでしょうかね?
あとでこれを確認する必要がありそうだ。
一度はエジプトに味方していたナバテア王国はローマ軍の侵攻を前にエジプトを裏切りましたが、ナバテア王国の宰相はローマ帝国に従うふりをして砂漠の中を案内し、ローマ兵を疲弊させた話など、小国ならではの狡猾な立ち回り方も印象に残った回でした。
やはり小勢力は真田昌幸のように手のひら返しをためらってはならないのだ……いや、あれはやり過ぎか。
水は国家の生命線なのでローマに蛮族が攻めてくると水道を破壊するとか、戦国時代の山城を攻める時に水を絶たれたらもう最後だという小話なども面白かったですね。
城の中にまだ水があるように見せかけるために、馬の背を米で洗うという話ははじめて聞いたのだけど、これ何に載ってる話なんだろうか。