今日はこのあたりを読んだ雑感などを。
ブログの収入報告については私も時折目にするんですが、5ヶ月で5,000円稼げましたとか、いやそれ要らないものをブックオフやヤフオクで売ったほうが早くないですかね、みたいな微妙な気持ちになってしまうものもあって、成果としてどうなのそれ……と思ってしまうんですが、それはそれとして。
これははてなブログの話じゃないんですが、最近芸能関係のことを調べたりすると、似たような個人ブログがずらりと検索結果に並ぶ、という現象を頻繁に経験します。そうしたブログを見に行くと、芸能人の不倫相手は誰だとか、容姿が劣化しただとか、スキャンダル情報がたくさん並んでいて、正直かなり引いてしまうんですが、稼ぐことに特化したブログってこういうものなんだろうな、とも思うわけです。そういうことに興味を持って検索してくる人がたくさんいるからこそ需要に合わせて記事を書いているのだから。
芸能人のスキャンダルだの訃報の記事を書いてアクセスを集めるなんて、要は人の不幸をお金に変えているということで、こういうブログを見るともう何か「生理的に無理」という言葉しか浮かびません。でもこれって、今までさんざんマスコミがやってきたことを個人が真似しているのに過ぎなくて、お金儲けに特化するならこれが一番の早道なんでしょう。
この手の収益特化型ブログを運営しているらしい人のツイートを見たことがあるんですが、その人によると「人は俺のような無名の一個人のことなんて全く関心を持たないが、価値ある情報にはきちんと関心を持つ。だから自分をいかに捨てられるかが大事」なのだそうです。
運営している当人が言うのだからそうなんだろうし、俺の主張なんかよりとにかく読者が求めている記事を書いてアクセスを集めるんだ、というのはひとつの徹底した姿勢で、それが悪いと言うわけにもいきません。あまりそういうブログを読みたくないけれど、それは私の個人的好悪の問題に過ぎないですから。
ただ、この種のブログではアクセスは大量に集められても、ブログ自体のファンが増えることはないんだろうな、とも思うわけです。何しろ管理人の「個」の部分はお金にならないからと徹底して切り捨てているから、人柄も見えないしそういう部分を好きになることもない。書いている方もそこは割り切っているから、どこかドライな記事だけを書き続ける事になる。
私は書き手の思い入れがあって熱を帯びた文章が好きなので、こういう読者の関心にフォーカスしているだけで自分は大して書きたいわけでもない文章は読む気にはなれません。以前、収益化を目指しているらしいブログで『キングダム』の感想を読んだことがありますが、「この漫画の面白いところは主人公が強くてかっこいいこと。欠点は漢字が難しくて人名が覚えられない」と書いていあって、椅子から転げ落ちそうになったことがあります。アクセス稼ぎのために好きでもない話題で記事を書こうとすると、こういう文章になってしまうのでしょう。
アクセスがお金に変えられることを多くの人が知った今、今後もこういう文章は増え続けるような気がします。他人にそれをやめろというわけにはいかないし、止める気もないですがせめてこの場くらいは儲けのために興味もないことを書かないようにしよう、と思うのみです。