明晰夢工房

読んだ本の備忘録や日頃思ったこと、感じたことなどなど

思想・哲学

kindle unlimitedが2ヶ月99円キャンペーン開催中なので古典を読みたい人におすすめしてみる

プライム会員限定なのかよくわかりませんが、kindle unlimitedが2ヶ月99円のキャンペーンを開催中です。 前回(2020年年末ごろ)のキャンペーンは2ヶ月299円だったので、これにくらべてもかなりお得です。 このサービスは、古典がたくさん読みたい人には間違…

【書評】ブッダになれるのは一部の「能力者」だけか、それとも全員なのか?師茂樹『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』

最澄と徳一 仏教史上最大の対決 (岩波新書 新赤版 1899) 作者:師 茂樹 岩波書店 Amazon 仏教というより高度な論理学の本を読んだような、不思議な読後感が得られる一冊だった。本書『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』は、タイトル通り最澄と徳一の論争につい…

異性とは目も合わせないニートになれ!という「ヤバい教え」をなぜ信じるのか?ニー仏『だから仏教は面白い!』(kindle unlimited探訪7冊目)

だから仏教は面白い!前編 作者:魚川祐司 evolving Amazon だから仏教は面白い!後編 作者:魚川祐司 evolving Amazon 「ニー仏」こと魚川祐司さんによれば、仏教、少なくともゴータマ・ブッダが説いた初期仏教は「ヤバい宗教」だったという。ヤバいといって…

歎異抄における「善人」「悪人」とは何か?『NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ』 (kindle unlimited探訪5冊目)

NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ 作者:釈 徹宗 NHK出版 Amazon kindle unlimitedを利用するメリットのひとつが、100分de名著シリーズがいろいろ読めることだ。いきなり古典に挑戦するハードルが高すぎるなら、まずこれ…

【感想】たもさん『カルト宗教信じてました。』(kindle unlimited探訪3冊目)

カルト宗教信じてました。 作者:たもさん 彩図社 Amazon 人はなぜカルトにはまるのか?著者にこう問うのは的外れかもしれない。著者がこの宗教に入信したのは母に騙されたからであって、別にこの教えに惹かれたわけではないからだ。英語のレッスンがいつのま…

瓜生中『よくわかる浄土真宗』(kindle unlimited探訪1冊目)

よくわかる浄土真宗 重要経典付き (角川ソフィア文庫) 作者:瓜生 中 KADOKAWA/角川学芸出版 Amazon kindle unlimitedが2ヶ月で299円のキャンペーン中だったので昨日から入ってみた。仏教の入門書はかなりたくさん読めるので、まず読み放題の期限が切れそうな…

ソクラテスの妻クサンティッペの「悪妻伝説」はどのように生まれたか

ソクラテス (岩波新書) 作者:田中 美知太郎 発売日: 2019/11/28 メディア: Kindle版 ソクラテスの妻クサンティッペは「悪妻」だったといわれる。彼女はときにソクラテスに水を浴びせかけたり、上着をはぎ取ったりしたという。そんな扱いを受けてもソクラテス…

【感想】冒険も結婚も「中動態」でしか記述できない?角幡唯介『そこにある山 結婚と冒険について』

そこにある山 結婚と冒険について 作者:角幡唯介 発売日: 2020/10/21 メディア: Kindle版 冒険と結婚を哲学する、といった趣の本だった。著者のことをよく知らないで読んだのだが、この本は冒険そのものを求めて読むと当てが外れるかもしれない。一方で、角…

念仏は信じられない人も救ってくれる?ひろさちや『日本仏教史』

日本仏教史 posted with ヨメレバ ひろさちや 河出書房新社 2016年05月27日頃 楽天ブックス Amazon Kindle B'zの曲に「信じる者しか救わないセコい神さまより僕と一緒にいるほうがいいだろ」みたいな歌詞があるが、信じていない者を救ってくれる神様はいるだ…

【感想】小川仁志・萱野稔人『闘うための哲学書』理性でいじめを止められるか?

闘うための哲学書 (講談社現代新書) 作者:小川仁志,萱野稔人 発売日: 2014/12/26 メディア: Kindle版 基本的にあまり哲学に興味がないのだが、この本のスピノザの『国家論』の内容を引きつついじめがなぜなくならないのか、を論じている箇所は面白い。萱野稔…

森山至貴『10代から知っておきたいあなたを閉じ込める「ずるい言葉」』に見る「社会学者が嫌われる理由」

10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」 作者:森山 至貴 発売日: 2020/08/18 メディア: Kindle版 togetter.com この本は少し前に「裏表紙がクソリプ大集合みたいな本」としてツイッターで話題になった。「あなたのためを思って言っている…

【感想】市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』

ユダヤ人とユダヤ教 (岩波新書) 作者:裕, 市川 発売日: 2019/01/23 メディア: 新書 これを読んでいて、ユダヤ史についての知識に穴があることに気づいた。それは中世、とりわけイスラーム世界におけるユダヤ人についてだ。この本では4つの視点からユダヤ人と…

原始仏教の最もわかりやすい入門書『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』

本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか (NHK出版新書) 作者:佐々木閑 発売日: 2013/03/29 メディア: Kindle版 1日、6時限かけて著者の授業を聞くという形式の原始仏教講座。内容はきわめてわかりやすい。ブッダの生涯を語る…

【感想】小林昌平『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』は思想書のダイジェストとしては使える

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 作者: 小林昌平 出版社/メーカー: 文響社 発売日: 2018/04/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る アリストテレスやベルクソン、シッダールタ、ラカン、ハンナ・アーレントなどなど古…