明晰夢工房

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kindle unlimitedが2ヶ月99円キャンペーン開催中なので古典を読みたい人におすすめしてみる

プライム会員限定なのかよくわかりませんが、kindle unlimitedが2ヶ月99円のキャンペーンを開催中です。

前回(2020年年末ごろ)のキャンペーンは2ヶ月299円だったので、これにくらべてもかなりお得です。

 

このサービスは、古典がたくさん読みたい人には間違いなくおすすめです。

というのは、kindle unlimitedを使うと

 

光文社古典新訳文庫

・100分de名著シリーズ

・まんがで読破シリーズなど、古典のマンガ化作品

・その他数多くの古典の入門書

 

 

これらがたくさん読めるからです。

光文社古典新訳文庫からはシェイクスピア作品からギリシャ悲劇・近代文学哲学書まで幅広い古典が出ているので、古今の名作にたくさん触れたい人にはぜひ検討してほしいサービスです。二ヶ月くらいだと難解な哲学書なら1冊読むだけで終わってしまいそうですが、『オイディプス王』のように短い文芸作品なら何冊も読めるはずです。

 

 

いきなり古典を直接読むのがハードルが高い場合は、100分de名著シリーズなどの入門書がたくさんあります。このシリーズでなくても各国の神話や宗教・古今の思想家・仏教の各宗派などについてはたいてい入門書があるので、興味のあるワードで検索してみるとよさそうな本が見つかることが多いです。

 

活字が苦手でもマンガの古典入門がkindle unlimitedにはたくさんあります。『マンガで読む名作 ソクラテスの弁明』のように内容がほぼ原作通りなうえ、『クリトン』や『パイドン』の一部まで入っているお得なものもあります。名作をマンガ化したものは当たり外れの差が激しいですが、これは間違いなくおすすめできるものです。

 

 

中国哲学に興味のある方には徳間文庫の中国の古典シリーズがあります。論語韓非子のような有名どころから、管子や列子のようなマイナーな思想家まで収録されているので、諸子百家について知りたければまずここから入るのがおすすめです。

 

 

史記については徳間文庫から全8巻のシリーズが出ています。これは本紀や列伝・世家などを混ぜつつ読みやすく工夫されているもので、歴史小説を読むようなノリで読めます。古代中国について全く知らなければいきなり史記を読むのはけっこうハードルが高いので、まずこのシリーズで全体像を把握してから岩波文庫の列伝や世家などに入っていくのがいいかと思います。

 

史記もマンガ化されたものが読めます。こちらは全10巻。楚漢戦争呉越の戦い・李陵に刺客列伝ととりあげられる内容が若干偏っているようですが、古代中国史への入り口にはなります。本当は横山光輝版を無料にしてほしいところですが難しいか。

 

 

自己啓発書の古典もkindle unlimitedでは読めます。このジャンルの本ははあまり読みませんが、『人を動かす』にはリンカーンの面白エピソードが入っているので読み物としてもおすすめできます。16項「人をからかわない」には、若き日のリンカーンが人をバカにする手紙や詩を書いていて、決闘寸前にまで至った話が紹介されています。こんな事態に陥らないよう、接する人すべての「自己重要感」を大切にし、プライドを傷つけないようにするべきだ、とカーネギーは説いているのです。

 

 

信長公記』『神皇正統記』など歴史系書籍の現代語訳もたくさんあります。このジャンルでは戦国時代の雑兵の戦い方を記した『雑兵物語』が楽しく読めました。この時代では唐辛子は足の裏などに塗って暖めるために使っていたようです。槍兵でも鉄砲足軽でも弓兵でも、騎馬武者と戦う時は馬を狙えと書いてあるのも興味深いところです。

 

ほかにも面白そうな本がたくさんありますが、参考までに今まで読んだ古典や入門書についていくつか紹介しておきます。

saavedra.hatenablog.com

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